現在、様々な業種の方が厳しい状況下に立っていることと思います。そんな中、一社でも多くの方が活用できるものがあれば幸いです。※本記事はものづくり補助金(10次締切分:令和4年5月11日(水)締切)の概要版です。くわしくは公募要領をお読みください。
1.ものづくり補助金とは
中小企業・小規模事業者等が取り組む革新的サービス開発・試作品開発・生産プロセスの改善を行うための設備投資等を支援するために補助されるものです。
2.ものづくり補助金の概要
<補助額>
(一般型)【通常枠】750万円~1,250万円(※)
【回復型賃上げ・雇用拡大枠】750万円~1,250万円(※)
【デジタル枠】750万円~1,250万円(※)
【グリーン枠】1,000万円~2,000万円(※)
(※)従業員規模により補助上限の金額が異なります。
(グローバル展開型)3,000万円
<補助率>
(通常枠) 中小企業 1/2 小規模事業者 2/3
(回復型賃上げ・雇用拡大枠)2/3
(デジタル枠)2/3
(グリーン枠)2/3
(グローバル展開型)中小企業 1/2 小規模事業者等 2/3
※ 単価50万円(税抜き)以上の設備投資が必要
<補助対象経費>
機械装置・システム構築費・技術導入費・専門家費・運搬費・クラウドサービス利用費・原材料費・外注費・知的財産権等関連経費・(グローバル展開型・海外旅費)
[低感染リスク型ビジネス枠]上記に加えて、広告宣伝費・販売促進費
<補助要件>
以下を満たす3~5年の事業計画の策定及び実行(従業員に表明する必要あり)
・付加価値額 +3%以上/年
・給与支給総額 +1.5%以上/年
・事業場内最低賃金≧地域別最低賃金+30円
※ 新型コロナウイルスの感染拡大の影響が継続しちる状況のため、補助事業実施年度の付加価値額及び賃金の引上げは求められず、目標値の達成年限の一年猶予が可能(回復型賃上げ・雇用拡大枠除く)
これ以外にも、〇補助事業実施期間に発注・検収・支払い等のすべての事業の手続きが完了することや 〇応募申請時点で補助事業の実施場所(工場や店舗等)を有していること などの要件があります。(くわしくは公募要領をご確認ください)
<申請方法>
電子申請システムでのみ受付(GビズIDプライムアカウントの取得が必要)
<その他留意点>
・事業計画の策定にあたっては、「中小サービス事業者の生産性向上のためのガイドライン」又は「中小企業の特定ものづくり基盤技術の高度化に関する指針」を参考にすること。
・支払いの確認は原則銀行振り込みの実績にて確認
・50万円以上の単価のものは2社以上から同一条件による見積が必要
・機械装置・システム構築費以外の経費は総額で500万円(税抜)までが補助上限額(グローバル展開型の場合は1,000万円(税抜)まで)
・補助経費として申告した者の配分・内容を変更する場合(例えば機械装置500万・技術導入費100万だったものが、機械装置400万・技術導入費200万になるなど)事前に事務局の承認が必要。
・本事業が完了したときはその日から起算して30日を経過した日または事業完了期限日のいずれか早い日までに補助事業実績報告書を提出する必要あり。
3.ものづくり補助金のスキーム図
(ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金公募要領より)
4.まとめ:ものづくり補助金は設備投資を支援する補助金!
新しいサービスや試作品の開発、生産プロセスの改善のために設備を導入しようとお考えであれば本補助金を活用されてみてはいかがでしょうか?
令和4年3月15日(火)から申請受付を開始。令和4年5月11日(水)が締め切りとなっております。申請には電子申請のためにアカウントの取得が必要であり、また事業計画も作成していく必要があります。
この大変な状況下の中、事業を継続していくためにご活用いただけたらと思います。
今回新たに設けられた【回復型賃上げ・雇用拡大枠】【デジタル枠】【グリーン枠】については、また別記事にて解説します。